行者によっては実はまるで業をなかったかの如く解決して見せる人がいる
病気ならすぐに直る、商売は努力なしに繁盛する、嫌な上司はすぐにいなくなる
それは単に先伸ばしに過ぎないのだか、ほとんど奇跡のように見える
行者は大繁盛して新興宗教の教祖さまだ

これは二つの意味で危険である
一つは、先伸ばしであるから、また、問題は再発するのだ。
病気なら再発、あるいは病気以外のトラブルが発生する

行者を心から信ずる信者はまた、頼り、行者にせっせとお金を貢ぐ
自分で解決したという実感のない信者は、無限にお金を吸い上げられる

ポイントはこの行者は必ずしも悪徳とは限らないことだ
行者は善意で信者を助けひたすら信者を助け続ける

それは結局仏教に繋げることに失敗しているのだ

そしてもう一つ

信者が自分の業に向き合わずに、問題が解決していくということは、実は行者の徳分を消費しているのだ
それは信者からするとさらに悪業を積むことになる

今世がよくても来世はさらにひどいことになるであろう