慈悲と智慧の話(その1)

慈悲と智慧の話をしようとして阿弥陀三尊の観音菩薩と勢至菩薩の話から始めようと思っていました

阿弥陀仏を中心に両脇に観音様と勢至様がいらっしゃる形なのですが、そんなにメジャーなのでしょうか?

 

阿弥陀様といえばもちろん、浄土宗、浄土真宗でしょうがネットで調べた限り、知恩院にも増上寺にも脇侍はいらっしゃいません

ネットで国宝の阿弥陀三尊像は
中尊寺、清凉寺、仁和寺 三千院 浄土寺 と出てきますが、浄土宗は清凉寺のみ
このお寺も創建時は浄土宗ではありませんでした
(兵庫の浄土寺は真言宗です ややこしい)

浄土真宗は阿弥陀様絶対でしょうから(多分)両脇の菩薩様はいらっしゃらないと思います

 

観音様は独立してお祀りされることも多く、三尊そろってのお姿は実はイメージしにくいのではないかしら

三尊形式とは実はいろいろあって
釈迦三尊 阿弥陀三尊 薬師三尊 不動三尊 観音三尊… あります

 

拙寺には

薬師さまの両脇に日光菩薩、月光菩薩の三尊

十一面観音の両脇に不動明王、毘沙門天

という三尊が祀られています

ちなみに東大寺の大仏様の両脇は如意輪観音と虚空蔵菩薩、大仏様は盧舎那仏(大日如来)で阿弥陀様ではないのです(ご存じですよね?)

 

三尊の両脇の仏さまは慈悲と智慧の組み合わせであることが多いと思います

慈悲    智慧
—————————
観音菩薩  勢至菩薩
日光菩薩  月光菩薩
普賢    文殊

(普賢菩薩はあまねく賢い仏様ですから智慧も強調されます)

阿弥陀三尊はとても美しいです
そして阿弥陀三尊のほとんどは天台・真言の密教系の寺院に多いということもチェックポイントです。

ぜひネットでチェックしてください

 

ちなみに我が三井寺の金堂の後ろに小ぶりですが阿弥陀三尊像があります
お気に入りの大変美しい仏像です

今月いっぱい三井寺観音堂では秘仏如意輪観音さまのお像も御開帳しています

コロナのことはありますが、拝観できたらよいなあと思います
如意輪観音様も息をのむような美しさです
あと10年くらいは開けないかと思います

 

三尊形式の仏像、特に如来系の三尊形式は「慈悲」「智慧」の組み合わせ

というところから話を始めるつもりでした

続きはまた明日以降に・・・

 

先ほど十一面観音供養法965座め修し終わりました

 

 

追記

阿弥陀様の左側の蓮の花もってらっしゃるのが観音様です
逆に一瞬見えます
お間違えなく(水瓶のパタンもあり)

これは三井寺に限った話ではなく「阿弥陀三尊」一般のお話です
ご質問いただきました

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です