受戒とは・・・
昨日、不殺生の話を少しいたしました
師僧のお寺では以下の5つの戒を授かることが講員になることの条件になっています
不殺生(ふせっしょう)
不偸盗(ふちゅうとう)
不邪婬(ふじゃいん)
不妄語(ふもうご)
不邪見(ふじゃけん)
①殺すな②盗むな③道に外れた性行為をするな
④嘘をつくな⑤邪な信心をするな
そんなこと当たり前ですよね
戒を授かるとは上記のことを仏さまに約束するというのとは少し違うのです
鑑真は戒を授けるために死ぬような思いをして日本に来てくださいました
そして東大寺に戒を授けるための「戒壇」を築きます
最澄は、延暦寺に戒壇をつくるように朝廷に働きかけ最澄の死後七日で認められます
最澄の祟りを恐れたという話もあります
延暦寺が三井寺の戒壇建立を邪魔をしたことを恨み、頼豪(らいごう)という三井寺のお坊さんが21日間護摩を焚き憤死したあと、8万4千の鉄鼠(てっそ)となって比叡山へ押し寄せ、堂塔や経巻を食い散らかしたなどという話もあります
戒は仏教徒として単に守るべき徳目であること以上にその本質にかかわることです
単に殺すな、盗むな…という約束をさせるためだけに、上記のような大事件は起こりません
鑑真以降だそうですが、戒を受けないものは僧侶にはなれないのです
僧侶とは戒を授かったものだとさえ言えます
(浄土真宗はその立場をとりません)
そうです
戒は授かるものなのです
続きは明日…