受戒とは その2
戒といって最も身近な用語は「戒名」だと思います
戒名とは戒を授かった証として与えられる名前です
私は竜光になる前は彰一という名前でした
受戒して竜光を名乗ったわけです
もちろん「竜光」は生前に(私はまだ生きています)授かったわけですが、葬儀の時には、僧侶は亡くなった方に戒を授けているのです(日蓮宗と浄土真宗は違うのでややこしい)
亡くなった方に、殺さないとか盗まないとかいう戒をお授けしてもあまり意味がないので、三帰依と申しまして「仏法僧に帰依します」という三帰文をお授けします
(仏法僧(三宝)を信じてすがること)
簡単に言うと葬儀とは亡くなった方に僧侶になってもらうことなのです
亡くなってから戒を授かるより生きているうちに授かったほうがよいのは明らかです
ここでややこしいのが「生前戒名」です
戒名にお金をかけたくないので生前に戒名を決めておく方がいらっしゃいますが、変だとわかりますか?
戒を授かった「あと」に頂くのが戒名です
戒名をあらかじめ決めておくのは結構ですが、葬儀はあくまで戒を授かるためにあります
戒名料とは命名料金ではありません
あらかじめ決めたおいたから葬儀の時に戒名料を払わなくていいというのは実は理屈に合わないのです
(ただ、トラブルが怖いので僧侶はこれを主張しないと思います)
私が死んだら「戒名」に必ず「竜光」が入るはずです
信士やら居士や院号やらで金額が違うのはなぜか
そもそも僧侶がお金をいただく根拠はなにか
明日はそれについて書きます
(その後にまた戒について書きます)