如何にして藤川はこうなったのか⑩
合唱における不思議な感覚ですが、「全体が一つの有機体になるような感覚」と書きました
全体の中に自分が溶けていく、というのでは無いのがポイントです
どちらかというと自我が拡大します
私がどんどん大きくなって全体を包摂する感じ
ネットワークが個々の歌い手に張り巡らされて神経が通る感じ
遠くのあいつがちょっと間違えてない?がわかる感じ
これ神仏との感応とよく似ています
私はすでに合唱でこの練習をしていたように思います
これは自動車の車幅感覚に通じます
自動車のぎりぎりの端っこが自分の体の延長のように感じる、というのと似ています
合唱で、ほとんど曲が出来上がったころにやってきて、上手に歌ってしまう先輩たちがいて、釈然としない気持ちでしたが、あれは多分ネットワークを張るのが上手なのだと思う
情報を採れるのだと思う
ずるいですが、巧者でないとできない技だったと思います
自分の声を客観化するのも重要です
耳が離れるという言い方をしました
俯瞰するのですが、ほぼ幽体離脱です
私のご祈祷の基礎は実は合唱にあるような気がしています
つづく…