如何にして藤川はこうなったのか⑬

プログラムの仕事は根性が大事です

最初の三年間はソフトウェアハウスにいていろいろ助けてくれる方がいらっしゃいました

その後何回も転職をすることになるのですが、私の任されたことは私しかやらないことが多かったです

本社で集計した営業の売り上げデータを各営業所で営業員個人単位で参照できるように、ダウンロードしたデータをエクセル上に展開するシステムを作りました

何百人もいる営業員のデータをずらずら並べても、使い物にならないので、まずは県単位で集計、県のボタンを押すと営業所単位の集計、営業所のボタンを押すと個人の目標額と実績と達成率が表示されるという内容です

営業員は毎日、入社と退社があり、その一覧表は日々更新されなければなりません

毎日データを更新しては営業所でダウンロードしてもらう

これを自動化する

「出来ません」では絶対に済まない

営業所の事務員さんに高度なコンピュータの操作はとても要求できない

エクセルのVBAというプログラム言語で作成しましたが結局自力で勉強しました

あとACCESSも自力で覚えました

こんな風に自慢してもなんにもならないのですが、何が言いたいかというと、コンピュータのプログラミングは「できない」が許されない環境だということです

そもそも出来る出来ないは事前にははっきりとはわかりません

うっかりやれると言ってしまうとつくるしかない

そして作ったあとに必ずエラーが発生します

もう稼働してしまっているシステムが突然動かなくなったりする

とにかく何とかする、というのはもはや知力でなく根性だと思います

もう夢に見ます

そして実際に夢で解決策が浮かんだこともありました

今でも私は「言葉に満ち満ちた」夢を見ます

夢の中まで理屈っぽい

たぶん優秀なプログラマーは根性を出さなくても「知力」でやれるのだと思います(私は無理)

私はいくつか修羅場をくぐりました

そしてそういうことやっていると簡単に「できません」という奴が許せなくなってきます

ここが一番問題です

一人でやっているとどういう思いで修羅場を抜けたかを誰も知らないということも起こります

そして簡単に「これ出来ます」というのも信じられない

プログラミングで一番信じられないのは「できるはず」です

結果仕事の内容でしか人を見なくなる

これは数秘術の4の典型だそうです
(私は4)

「ぐずぐず言わずにやれよ」って感じですね

怖いですよ私に言われると(ほほ)

まだ続きます …

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