お坊さんの豆知識
その2
四十九日法要では「御仏前」
いまさらの知識ですが、お香典の面書きは四十九日は「御仏前」です
というのはネットで御霊前と御仏前の違いを検索すると、四十九日までは御霊前、それ以降は御仏前、と書いてあることが多く、だから四十九日は御霊前でしょ、と解釈する人がいたのです
その人は四十九日法要で故人は霊から仏に格上げ(?)するのだから、という理屈はちゃんとご存知でした
うう〜ん
確かに法要が終わって成仏するなら、法要前に渡すお香典は厳密には「御霊前」かも…
ええい
四の五の言わずに、四十九日は御仏前ですっ!
調べて見ると浄土真宗は通夜、葬儀の段階で「御仏前」とするという話もあります
成仏できるのは阿弥陀さまのお働きであって僧侶の力によるものではない、だから、亡くなったら即座に成仏でよいのだ
ということでしょうか?
ならば浄土真宗が回忌法要をする意味はなんでしょう?
葬儀も必要なのかしら
浄土真宗は非常に精緻に理論を積み上げている教団ですからきっと立派な理屈があるに違いありません
ちなみに浄土真宗の宗教者は厳密には僧侶ではないのです
築地本願寺がテレビに出たりするとそこの人たちは、頭を剃らず、ネクタイしてたりするでしょう
彼らを和尚(おしょう)さんと言ってはなりません
和尚さんは修行をした人
浄土真宗は自力の否定ですから修行が否定されます
浄土真宗は調べるといろいろ興味深いです
ちなみに明治の廃仏毀釈に最初に抵抗したのは浄土真宗だったりします
徳川斉昭(慶喜の父)の水戸学が廃仏毀釈の始まりという話はまた後ほどに