お施餓鬼の誤解

お施餓鬼は主に、八月のお盆の時期に修するおまつりで、先祖供養を目的に行われるものです。

天台宗、真言宗、曹洞宗、臨済宗、日蓮宗、浄土宗 それぞれに修されます。(浄土真宗にはないのです。)

人から聞いた話ですが、寺から施餓鬼を勧められて

「うちの先祖は餓鬼になってませんから、必要ないです」

とおっしゃったとか。

違いますから!

六道の「餓鬼界」という苦界におちた餓鬼を供養することで功徳が生じる。

その功徳を先祖に振り向ける。(回し向ける=回向)

です。

ご先祖様が餓鬼になってしまったのでそれを助ける、のではありませんから!

こういう一見回りくどいことを仏教はよくやります。

例えば、お仏壇はあくまで、阿弥陀様(他の仏さまが本尊になることもあります)の信仰の道場です。

お経は阿弥陀様に差し上げます。

その功徳を拝んだ本人ではなく、ご先祖様に振り向けるという構造です。

人助けをしましょう。それは巡り巡って自分の為に返ってくるよ。に近いです。情けは人の為ならず。です。

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