西洋の敗北 エマニュエル・トッド著
2023年7月~9月にかけての執筆
トランプが再選される前の著作(日本語版の後書きのみ2024年7月)
ウクライナは負け、キエフ(キーフ)政権は崩壊すると予想している。
ヨーロッパとアメリカは武器を製造する工業力をなくしている。(ウクライナに武器を供給できていない)
イスラム世界はロシアについている。
理由はガザ。
イスラエルは西洋の支援を得てガザのムスリムを虐殺している。
ロシアはLGBTを貶めているが、西洋世界はそのような野蛮なロシアを世界は支持しないと高をくくっていた。
しかし、現実は逆で西洋以外の父系性のほぼすべての国は、ロシアの価値観を見て安心しているという。
プロテスタントは聖書を読むことを奨励するため、信者の識字率向上を内包していた。
経済のみを志向せず、その上位概念(道徳、宗教など)を実現することがエリートの背景にあった。
しかし、いまヨーロッパでは宗教がほぼゼロ状態となり、理念が失われている。
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私は要約を試みたが、内容をかなり漏らしそうなのでやめる。
西洋的な価値が実は西ヨーロッパだけに現れた特殊なもので、普遍的なものと考えるのは西洋の傲慢であるとトッドは言う。
リベラルとはなにか?
宗教とは何か?
に関心があるのなら必読だ。
トッドは西洋においては必ずしも高く評価されていないようだ。
たとえば彼はトランスジェンダーについてかなり辛辣な言説を繰り返す。
日本のLGBT関連法案に対するトッドの評価は低い。(アメリカへのサービスだという)
トッドの著作を読んで我が意を得たり!と喜ぶ右側の人も多いだろう。
世界を冷静に見ようとする人にとっては必読。
あくまでも冷静に読みたい。