国民民主、日本維新は選択的夫婦別姓制にもはや消極的なようだ。
両党は自民党の保守層を取り込みたい人たちである。
選択的夫婦別姓は票につながりにくいのであろう。
気を吐いているのは立憲民進党の野田さんだけ。
私は戸籍名を変更したことがある。
かつて私は「彰一」であったが「竜光」に変えた。
それほどの手間ではなかった。
引き落とし等にたくさん紐づけられているクレジットカードの変更はまあ大変だったが、それもせいぜい数日の作業である。
ただ、例えば、不動産登記、特許、会社経営者としての諸の契約書、学術論文のID等、をたくさん抱えている人にとっては死活問題かもしれない。
登記関連の変更だけで事務費用が百万円単位でかかったというニュースも流れた。
ここで言えるのは選択的夫婦別姓が導入されないと困る人たちの多くはエリートの女性だということ。
振り返って、高額医療費の負担増に関しては予算案が通っていたにも関わらず、あっという間に見直しを余儀なくされた。
少数者の問題としては選択的夫婦別姓を要望している人より、よほど少ないはずだ。
が、医療費をさらに負担しなくてはならない人は「かわいそうな人」「私もその立場に立つかもしれない人」である。
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比べて選択的夫婦別姓は「エリートの女性」の問題(それだけではないことは承知しているが)に見える。
30年以上棚ざらしになった法案であるが、喫緊の問題ではないという主張の裏側に「本当に困った人たち」の問題ではないと思われていることがあるように感じる。