「戸籍」は世界で日本しかないという。
国民を管理しない国はない。
税や福祉の対象として、人々のIDを管理しないことはあり得ない。
では「戸籍」が日本独自であることとは何か?
私の理解では「戸籍」とは「世帯(家族)」を一つの単位として管理すること。
筆頭者と独身の子供たちをひとまとめにして、一枚の書類にまとめる。
この管理方法が日本にしかないということ。
日本以外では個人単位の管理書類があるのみ。
実は、日本が戦争に負けた時、戸籍制度は廃止され個人単位の管理方法に変更されるはずであった。
しかし、そうならなかったのは「紙」がなかったから。
選択的夫婦別姓を推す人たちは「夫婦別姓」の歴史は明治からのもので「日本の古来の伝統なのではない」という。
私もそう思う。
それでも「家族」を単位として国民をとらえたいという欲求はおそらく天皇制にさかのぼってしまう。
たとえそれが明治以降の浅い歴史であったとしても。
かくして日本は変わらない。(よいことなのかもしれない)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です