恵方について 続き

 

恵方はその年の十干で決まると書きました

 

今年は辛の年

下の表から丙の方位です

 

甲・己の年=甲の方角
乙・庚〃 =庚 〃
丙・辛〃 =丙 〃
丁・壬〃 =壬 〃
戊・癸〃 =丙 〃

 

丙の方位って?

これが24山と呼ばれるものです

 

添付の図を見て探してみましょう

下の方の南の右側に見つかりましたか

(東洋占術で使う方位はほぼ南が上です。この図はむしろ珍しいです)

とても狭い範囲です
15°しかありません

 

師匠と私は方位はこの盤を使っています
気学とは違うものです

 

ちまたでは今年の恵方は南南東の南より、とか言ってましたが、正確には南の東南よりです

「甲・己」「乙・庚」「丙・辛」「丁・壬」「戊・癸」とみて東洋の占いをやる人であればただちにこれが「干合」の組み合わせであることに気づくと思います

 

「戊・癸」以外は組み合わせの陽干の方位(〇〇え)です

戊の方位はないので丙

これはたぶん火土同根からきているのだと思います

暦といい、方位といい、占術は非常に合理的です

科学的とは違うのですが、大変精緻な体系です

五行と陰陽だけで世界を(時間も空間も)すべて説明しつくそうとします

なるべく単純な原理で世界を記述しようとするのは物理学と同じで、理科系の先生方がけっこうどっぷりとはまっていらっしゃるのを何人か拝見しました

面白いと思います

 

ちなみに恵方には「歳徳神」が座すとされます

歳徳神とは我が牛頭天王のお后様

椅子に座って、手に宝珠を持つのが特徴です

頭に鳳凰を乗せるとしますが、乗ってない絵も多いですね

 

歳徳神をまつり始めるのは冬至だそうです

一年の始まりを立春にするか、旧正月にするか、はたまた当時にするか

 

今年は恵方巻が売れ切れていたようです

何年か前のように、山積みされて大量に捨てられるのが目に見えていたころがひどいものだと思いましが、売り切れてめでたい!

私も買って食べました(買って、切って、食った)

 

次回は星祭の時期について書きます

(いかにして藤川はこうなったか…シリーズは忘れてませんから)

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