2021年2月12日は旧暦の元旦でした

 

今日から令和3年が始まるとも言えます

 

昨日の大晦日には今年の星祭を修しました

信者のお一人お一人の一年分のご多幸を祈念するのはなかなか骨の折れることです
少々くたびれましたが、初めての護摩を伴う星祭を修することができたなかなか充実した年末でした

 

今、世界は大きく動いています

イギリスがEUから脱退し、
イギリス王室も王子がその地位を外れ、
わが国の皇室も祝福されない結婚が取りざたされ、
トランプが台頭し、そして去り、
コロナが蔓延し、
オリンピックの先行きが見通せず、
日本の科学技術や政治システムの脆弱さが露呈し、

もうきりがありません

 

私が今感じているのは、理想と現実の葛藤です
理想・理念の力が弱っていると感じます

「現実から遊離している」「お花畑」「必ず利権が絡んでいる」「裏がある」

等々の言葉が今、力を得て、人の生(なま)の欲求こそが真実であるような風潮があると思います

「本音」が大事だということでしょう

 

危ないと思います

 

日本に足りないのは「崇高な理想・きれいごと」だと思っています

「きれいごと」の意味は 実情にそぐわない、体裁ばかりを整えた事柄のことですが、きれいごとに対する軽蔑が世を覆い、生(なま)の欲求のみが肥大し、それが正しいこと、大人の態度であるかのような風潮は危険だと思います

理想を示すのが大人の役割でありたい

現実はそんなに甘くないのさ、という意味の大人の知恵はもう若い人たちの方が身に着けてしまっています

 

護摩を焚いてそんなことをふと思った次第です

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