一願成就とは
24日に修した八大竜王鳴り護摩法ですが、御札は「一願成就」となります
アラジンのランプの精は三つの願い事ですが、龍神さまは一つです
ご祈祷は具体的なほうが効くと、初行の頃に師匠に教わりました
「幸せになりたい」「お金もちになりたい」よりも「○○さんと仲良くなれますように」「いついつまでにどうしても百万円借りられますように」「この病が治りますように」のほうが叶いやすいと言います
ピンポイントの祈願のほうが通りやすい
実は何を願うかは重要でかつ難しいのです
間違った願いは通らない
「あの人を呪ってくれ」などはもちろんダメな願いですが、「子どもが結婚できますように」「瀕死の重病人が回復しますように」はどうでしょう?
名家と言われる家のご子息の結婚を焦る親御さんの願いは切実なものがあります。
しかし子ども本人は結婚したがっているのかどうか
結局、人も家も会社もそして多分国や星さえもいつかは滅びるのです
苦しみなく逝っていただくのが正解であることもあります
ただ、ご祈祷してもかなわないという現実が信者さんの心を動かすことがあります
末期癌の回復を願うご祈祷を続けたことがあります
大学病院の先生が驚くような回復の兆しが現れますが、結局その方はなくなりました
それらのことで、近親者の死をうけいれる納得が深まることがあるようです
ご祈祷が効くかどうかはご祈祷の前にはわかりません(事後になんとなくわかることはあります)
ただ、どのような難しいご祈祷であっても正しい願いは通ります
たとえ必要なお金が五億円でも正しい願いはかないます
筋の通った美しい祈願はかないます
でもその願いをちゃんと願うのはとても難しい
祈願が通るかどうかは仏様が決めることです
効かなくても私のせいではありません(笑)
これを信者さんに納得していただける行者になりたいものです
正しい願いを妨げるものは「執着」だと思います
これを捨てるのは本当に難しい
執着さえ捨てられればご祈祷はいらないのではないかとさえ思います
「一願成就」の願いは一つ
何を願うか、一年に一度、願いの練習をするいい機会だと思っています
補足です
通常の御札は願意といって「身体健康」「家内安全」「商売繁盛」とかを書き、お名前を入れて拝みます
その時に行者はその願いが叶うように祈念して拝みます
しかし、この「一願成就」の御札は違います
願い事は御札を受け取った施主が、ご自分で直接御札にお願い事を伝える、という形をとります
逆にいうと行者は祈祷時には個々の願意を意識しておりませんので、このようにご祈祷後に御札の頒布(はんぷ)が可能なのです
御札あと一枚となりました
ありがとうございます
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明日は鳴り護摩のzoom配信の効用について書きます