お坊さんの豆知識
鳴り護摩の加行について
密教系の僧侶は得度前(※ここ修正します→文末参照)に四度加行(しどけぎょう)と申しまして、
①十八道
②金剛界
③胎蔵界
④護摩
という行をそれぞれ21座修します。
マニュアルがあってそれを「次第書」と申します。
このように堂場に入堂し、このような所作をして、このように観想し、印を結び、ご真言をとなえ、退場する。
という一連の所作があり、それを一定期間、肉魚を食せず、精進潔斎して行法を修します。
その行法が四種類、それぞれを21回づつ修します。
私どもは一回と言わず一座と申します。
初行のときは一座数時間かかかりますからなかなか大変です。
本来のやり方では四週間、本山の道場に籠もり一日三座を一週間、①〜④をそれぞれ修します。
私は師匠の元で加行しましたが、サラリーマンでしたので、一日一座を自宅で一週間。
お許しが出るとまた、一週間。
結局①十八道〜④護摩まで数年かかりました。
さて、④護摩とは不動尊護摩(不動尊以外にもたくさんの種類の護摩があります。私は薬師護摩を焚くことが多いです。)ですが一番最初は21座続けて修したのです。家で修するのは不可能ですから師匠の寺で、一週間仕事を休んで修しました。
振り返って鳴動護摩(これも実は八大龍王だけでなく荼吉尼天などでも鳴り護摩があります。)は伝授を受けてからずっとぶっつけ本番でした。
テクニカルに言えば火の護摩より難しいのです。
鳴ったり鳴らなかったり、火を止めてから鳴りだしたり。
そこで。
鳴動護摩を21座修することといたしました。
甑(こしき:木製の樽部分)を一昼夜水に浸す必要があり、一日に複数座は修せません。
師匠の廃物希釈の手伝い等、寺を開ける事も多いので21座連続で修することはとても無理ですので、途切れ途切れではありますが、加行として鳴動護摩を21座修します。
ガスコンロ、電気コンロ、七輪(廃物希釈のおり師匠に頂きました。)などでいろいろ試して見ようと思います。
通常の加行ではありえませんが、ご希望があれば御札もお作りいたします。
修する日程は公開しますのでご希望の方はお参りください。
ちなみに一座目は次の日曜30日午後3時です。
八台竜王鳴り護摩札のお申し込みは下記よりお願いいたします。
https://www.secure-cloud.jp/sf/sp/1619188337BcIXNBKG
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※さる筋から、ご指摘がありましたので修正します。(笑)
私はまず師匠のところで授戒し加行、その後三井寺で得度受戒しました。
通常は授戒得度→加行の流れです。
私は師匠のところで加行、それに加えて三井寺でもさらに加行させていただきました。
三井寺での正式な僧侶になる前に、私は師匠のところで加行しましたが、本来は授戒得度→加行の順番です。
最近の師匠のお弟子は加行の前に三井寺で得度受戒をすませているようです。
ご指摘ありがとうございました。