李下に冠を正さず 瓜田に履を納れず
(りかにかんむりをたださず かでんにくつをいれず)
梨の実がなる木の下で冠を直してはならない
なぜなら手を上にあげたら梨を盗もうとしていると思われるからだ
瓜の田の前でたとえ靴が脱げそうになっても直してはならない
しゃがんで瓜を盗もうと思われるからだ
これは、梨を盗むな、瓜を盗るなと言っているのではありません
そう思われることをした時点で「アウト」だという戒めです
梨や瓜を盗むつもりなどなかったと(たとえそれが本当だとしても)言い訳しても遅いという戒めです
これ僧侶としてはよくあるのです
どう思われるか、どう見られるかにはいつも厳重に注意すべきと師匠からよく言われます
(しょっちゅう失敗してしかられます)
そのような意図はありません
は、なかなか通りづらいですね
追記
内田樹先生がどこか(ずいぶん昔)で書いていた引用です
元記事はこちら。18年前の記事でした
李下に冠を正さず 瓜田に履を納れず
なんて言葉を使うといかにも教養があるように見えて便利です(笑)
瓜を「か」、納れずを「いれず」と読めればさらに良いと思います
四字熟語で、「李下瓜田」と、使うのですね
今日知りました。