僧侶と女子力(その②)

見えない家事という言葉があるそうです

ゴミ出しお願い、と言われて、ゴミ袋が目の前に出されるのを待っている男がいるとか

話になりません

ゴミを集め、分別し、まとめ、空になったゴミ箱には新しい袋をセットしなくてはなりません

ゴミ袋のストックにも気を配らなくてはなりません

トイレットペーパーはなんとなく自動的に補填されるものだと思っている人がいるそうです

風呂が汚れないのは抗菌処理がしてあるからだと本気で思っていた人を知っています

見えない家事が見えないようでは僧侶として失格です

家庭をもつ男性にとって、僧侶の修行が難しいのはこういうところもあると思います

奥さんからの支持が得られないのは、こんなことかもしれません

奥さんの宗教への理解のなさを嘆く前に、ちゃんとあなたは家事ができているのか、と私は問いたい

家事は手伝うものではありません

あなたのやるべきことです

ですから、奥さんに家事のお礼をするのも危険だと思います

「私だけの仕事だと思っているのか?!」

〇〇をせよ

と言われて、後ろにどれだけの今見えていない業務があるかにこころを配れない人が、どうやって人を救うというのでしょう

お経を読むなどという行はほんの一部

修行者が寺でやることではありません

ちなみに、私の寺のあだ名は「お局」です

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です