そもそも若い人はお葬式を経験していない
先程、ある和尚さまとお話いたしました
直葬と言って、もうご遺体を火葬するだけのことが増えて来ている
三重県の先生です
失礼ながら、東京や大阪の大都会の話ではありません
その先生のおっしゃるには、最近の人はそもそも葬儀に参列する経験が激減しているのだとのこと
私が子供のころは近所で葬式があるとバスが出たものです
わらわらと、ご近所の方々が集まり近所とはいえ他人さまのお葬式に参列しました
私の父は5人兄弟、母は3人姉妹、祖父祖母いれて、今まで、親戚だけで6回お葬式がありました
いま、兄弟の数が減り、ましてや一人っ子の親を持つ子供は、葬儀の経験は減りますね
しかも、家族葬が多く、身内だけのことになる
そうなると、人様に見られて恥ずかしくない葬儀などと言わなくなる
そうなれば少ない身内が納得すれば葬儀そのものをやめてしまおうという人たちも出て来ますね
人が葬儀を経験する回数が減るという現実は、まずは外的要因としてあるのだな
と初めて気付かされました
葬儀をするということがもはや当たり前ではないという前提で私ども僧侶は始めなければならない
習慣でなく信仰としての、当たり前の僧侶であることを求められています