如何にして藤川はこうなったか⑥
大学生になりました
人文学部人文学科心理学専攻
私どもの下の代は文学部になりましたから、最後の人文学部生です
心理学を勉強したのはカウンセラーになりたかったのですね
しかし入学してすぐ千葉大ではそのようなカリキュラムがないことが発覚します
お間抜けの極地ですが、十人くらいの同級生のうち九人くらいはそんな感じだったはずです
お間抜け十人集でした
カウンセラーになりたいのは単に自分が救われたいだけだと直ちに気づいた私が(苦笑)学んだのは心理学測定法
多変量解析の因子分析ってやつです
「世界は直交する多次元空間に偏在する無数の点である」
かっこよくないですか?
行列の微分やら積分やら出てきて大変だったです
「因子分析法」という教科書をうんうんうなりながら、一年くらい勉強しました
ある時、理系の後輩が「面白そうですね、貸して下さい」と言って持っていったその教科書を、翌日返してきて、「いやぁ多変量解析って基礎ですよね」とかぬかして、ショックだったことを思い出しました
人生そんなもんです
学部の、柳井先生という教授に「因子分析をプログラムで組んでください」とか言われて、ぎょっとしながら始めたのがプログラムとの出会いです
沖電気のパソコンでした
知らないでしょ、そんなの
オセロとか作って遊んでました(因子分析ちゃんと作りましたよ)
当時コンピュータは絶対やらないだろうと思ってました
私の人生を変えた一言でしたね(しみじみ)
合唱団顧問の内海先生のご依頼で、因子分析について随分お手伝いさせていただきました
そんなことしてたんですよ合唱団諸君
次回はいよいよ合唱団について
つづく…