永代供養 灯籠 位牌
四天王寺·南鐘堂に於いて永代供養として位牌、並びに灯籠の開眼をさせて頂きました。
供養の結果は目に見えません。
通常の祈願は結果が出て、叶ったかどうかはあからさまになります。
供養はその意味では普通の人にはどうなったかはわかりません。
しかしそこには阿弥陀様との感応道交が必要ですし、ご祈祷の感覚が分っていないと供養は出来ないと思っておりました。
今、ここで白状しますが、私は現世利益のご祈祷をするのであるから供養もできるのだ、と自惚れていたと思います。
永代供養とはそれこそ100年の世界です。
四天王寺は1400年続くお寺です。
私がここで行う作法は20分ほどの与えられた時間で修しなくてはなりませんが、100年の時間に耐え、45万円という決してお安くはない金額に見合うものでなくてはなりません。
あぁこのお坊さんのお経ならば安心だ、と思えるものをお施主にお示ししなければなりません。
ある意味ご祈祷は結果が出てなんぼの世界ですが、回向は見た目と声の荘厳さが要求されます。
それはとても重いものなのだ、ということを永代供養を通して、改めて突きつけられたと思います。
なかなかにこの空亡の時期は勉強させられました。
ありがたいことです。
追記
灯籠の上の白いぐるぐる巻は電気コードです。
お堂の中で美しく光ります。