②鞍馬寺
貴船神社から車で10分程度で鞍馬寺に到着します。
まだ朝の8時前でした。
入山料が必要なのですが、どなたもいらっしゃいませんでした。
散歩なさっているおじさまが、早起きは三文の徳、とかおっしゃってくださり、そのまま中に入ります。
(帰りに、もちろんお支払いいたしました。)
源義経が牛若丸の時代に修行した寺として有名で全山牛若丸の遺構がそこかしこに残されています。
このお寺はもともと天台宗でしたが、昭和22年に、当時のご住職、信楽香雲(しがらきこううん)先生が「鞍馬弘教」を開宗。1949年(昭和24年)には天台宗から独立して鞍馬弘教の総本山となったそうです。
ついこの前まで天台宗の名刹だった寺で、今のご住職のご子息が天台座主さまのお側付きの大役に付かれたやに聞いております。
そういうことがあるのです。
360万年前に金星から飛来したという永遠の16歳の少年(護法魔王尊)と、毘沙門天さまと十一面観音さまの三尊が一体化した「尊天」という神格が御本尊だそうです。
荒唐無稽のようですが、そういうことがいかにもありなん、といった不思議な気に満ちたお山でした。
修験の空気に満ち満ちたまさに天狗のお山。
本堂には狛犬ならぬ狛虎がいます。
このお寺が毘沙門天さまと大きく関わっているのが良く分かります。
これを見に来るだけでもお参りする価値があるというものです。
例によって奥の院まで20分程かけて歩きます。
私見ですが、どこも「奥の院」はそこに何かいらっしゃるというより、異世界の扉がある、という感じです。
行をしていない人は、あんまり行かないほうがいいのかも。(お寺そのものには是非お参りください。)
奥の院から、さらに歩くと貴船神社に行けるようです。
行けますが、同じ道を帰るのが大変ですね。
貴船神社の神が現れ鞍馬寺を建立するよう託宣したという話もあるそうで関連が強いのでしょう。
ただ、鞍馬寺の鎮守は由岐神社です。
お間違えなきように。
山のふもとに「雍州路」という素敵な茶店がありおいしいジャムトーストと珈琲をいただきました。
前記の天台座主のお付きになられたご子息の伯母さんに当たる方がご主人で、そこに彼の歯をずっとみてきたという歯医者さんがいらしたりして話が盛り上がりました。
またお邪魔したいです。