弟子のやるべきこと
弟子のやるべきことは、弟子のできることを一生懸命することではありません。
弟子のやるべきことは、師匠の望むことをすることです。
師匠の望むことがあり、それが弟子の出来ないことであれば、弟子はそれができるようにならなければなりません。
基本的に「私には出来ません」は許されないのです。
どうしても出来ないことは、あなた以外の人がやっているのです。
通常の組織であれば、あなたは他の人には出来ないことをやってバランスをとるのでしょう。
仏弟子というのはそれは許されないのです。
基本的に組織内で一人しか出来ないことは相対的に価値が「下がる」と思った方がよい。
本来は私もそのことをやるべきであると、出来ない人が思うのは抵抗があるからです。
そしてもう一つ。
師匠の望まないことはやってはいけない。
気を利かせて師匠の指示のないことはやってはなりません。
師匠が気付かなかったことを弟子が勝手にやるのは無礼なことです。
必ず、やってよいかを確認し、その作業を「師匠の望むこと」に変換しなくてはなりません。
師匠が何を望むかを聞かなくてもわかる、と言ってよいのは古参の弟子のみです。
初行のものがそれをするのは無礼です。
どうしても出来ないことは師匠も無理強いはできません。
しかし、本来それはまずいことなのだと理解できていないお弟子が多すぎると感じます。
師匠が望まないけれどもやらなくてはならないこともあり得ます。
初行の人はやってはなりません。