聖天厨子修繕いたしました。
数ヶ月前に銀の羯磨(かつま)型の聖天像をお迎えしました。
その後師匠から聖天厨子を頂き、今回その修繕が出来上がりました。
右半分の写真が修繕前のものです。
赤い凸の容器はこの厨子に入るように特別に造っていただいた「天覆(てんぷく)」と呼ばれる容器です。
厨子の「雲間」のせいで通常の円筒形の天覆では入りませんでしたので無理を言ってこのような形のものにして頂きました。
あと「蕨手(わらびて)」と「瓔珞(ようらく)」という金属の装飾をつけました。
最初のオリジナルの状態ではついていたものと思われます。
欠損が少しありましたので補いました。
古色仕上げとなっています。
ようやく銀天に相応しい荘厳(しょうごん)を整えることが出来ました。
ありがたいことです。
聖天さまに関して物惜しみしてはなりませぬ。
p.s.
難しい用語は是非検索してください。
みな出てきます。
三枚目の扉を開けた写真について。
撮影用に天覆の中の聖天さまは外してあります。中はからです。念のため。