山形での恒例の忘年会②
山形市の仏具屋の長門屋さんの裏手に「慈光明院」というお寺があります。
現在の店主のお祖父様が開いたお寺ですが、お話を伺うと、明治廃仏毀釈の際に、散逸、破壊されそうな貴重な仏像を引取り保存してくださったのが始まりのようです。
蔵を改造して作られた寺院は岩手の中尊寺を模したそうで、それはそれは手の混んだ荘厳(しょうごん、と読みます。)です。柱には極彩色の仏画が数多描かれ、阿弥陀来迎図の25菩薩中の五体が飛天(楽器演奏中)となって、立体像が天井から下げられ、壁には三鈷杵、独鈷杵が配置されています。
私人がお造りになったとは到底思えない豪華さです。
時々、東京から来た人がここで数時間座りっぱなしになることがあると言うのもむべなるかなです。
普段は鍵をかけているようですので、お参りなさる方は事前に長門屋さんにご連絡しておくのがよろしいと思います。
本尊は中品上生印の阿弥陀様。
脇には観音・勢至の両菩薩
天台系の阿弥陀様はやはり天台寺門宗僧侶の私にはしっくりきます。
寺内の写真は撮れませんてしたので、添付の写真はお店で売っていたうさぎの土鈴。
ズンバものでした。