このあたりの者でござる

by 野村萬斎

あなたは誰かと問われたときに、狂言で、よく使われる言い回しだそうだ。

狭い地域性に囚われた前近代的な言説と言えなくもない。

ところが野村萬斎氏によると、この言葉は多様性そのものだという。

この辺りの者でござると応えるのは、生きているヒトのみでなく、死霊、妖怪、狸、狐、怨霊…
なんでもよい。

このセリフは地域を問わない、ニューヨークだろうがシンガポールだろうが構わない。

時代を問わない。

妖怪も狐もここにいるのですよ、と当たり前に設定される。

多様性は普遍性のなかにあり。

面白いです。

追伸

●「多様性」の発言はNHKの演芸図鑑で桂文珍師匠相手の発言です。

●記事のなかの、身を任せて委ねればよいのだ、というのは「君たちはどう生きるか」にも通じると思います。

でもあれはストーリーの筋立ては極単純だと思いますけど…

https://www.asiax.biz/biz/2418/?fbclid=IwAR0K2ZPO5_fWbD6RXvFcE9-DwqqrF0KWyjAKOo-iA7A_rJYVzyfhPDoFD2k_aem_AR0VxSyHr8FBjSTQjZSjRlbKS3KaXL0gBDPRI_0anf0yGJdULb2BY0UzDPSK5HuvwcI

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