今日NHKの番組でカエデの種(たね)の話をしていた

http://nature-sr.com/index.php?Page=11&Item=11

種はヘリコプターのようにくるくる回りながらなるべく遠くに飛んでいくのだという
解説者はこれを「自然の知恵」と解説していた
私は、若いころにはこれに毒づいていたと思う。
自然の知恵ってなんだ、自然が何か考えてこの種を作り出したというのか。
「自然の驚異」「自然の不思議」ならわかるけど、知恵は人間のものだろう
といった具合だ。

今、この番組を見てなるほど「知恵」だなあと思った。神仏の知恵の働きがこの世の現象として現れているというのが最近の実感である。

「初めに言ありき、言は神とともにあり、言 は神なりき」はキリスト教の言葉だが、とても密教的に感じる。
植物にも動物にもこの知恵が隠れている
だから私ども密教僧は狐や蛇やムカデにも拝むことができる

人間の脳髄が紡ぐ知恵も実はこの自然の知恵に結びついている、という実感を持つことができると御祈祷も験が現れやすい。

しかし、人間の脳髄の知恵を通してこそ私たちはその知恵に意味をもたせることもできるのだというのが師匠の弁

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