逆張りの主張③
私じゃなく、あなたが先に変わってください。
他人が変わってくれなきゃ自分が変われないことだってある。(だから第三者の支援が必要なんです。)
他人は変えられない、自分が変わるしかない、って冷たいと思います。
じっと待ってても相手は変わってくれない。だから誰かに助けを求めましょう、という道があります。
「妻の飯が不味くて離婚したい」
大論争を巻き起こした4コマ漫画だそうです。
タイトルだけを見るとひどい夫の話ですが、ちゃんと読むと、妻が主に食事を作るという協定は夫婦の合意で始まり、毎晩遅く帰宅する夫は、週末は自分が作るとか、たまにはスーパーの惣菜を買おうとか、料理教室に通おうとか、様々な提案を行い妻に歩み寄ろうとします。
しかし料理が苦手な妻は、子供の教育費等の将来の資金を貯める為に、ひたすら食費を抑えることを優先し、家族の為に必死に、不味くて安いだけの食事を作り続けます。
そして、夫からの提案をことごとく「お腹に入ればみんな同じ」という返事で拒否し続けます。
それが八年続きます。
家族の為に必死に食事を作ってきた妻は、夫の「ただ豊かな食事したいだけなのだ、このままでは正直離婚がよぎる。」という言葉に逆上し、関係は、破綻しかけます。
そして妻は友人の女性に愚痴をこぼしますが、「節約しながらでも料理を美味しくすることはできるはず、何故あなたはそれを八年間してこなかったのか?」と指摘され自分と夫を見直して行きます。
私は夫婦二人だけでは問題は解決できなかった物語と読みました。
第三者の介入がどうしても必要だったと。
価値観が多様であるということは、そのすり合わせに多大なエネルギーが必要だということでしょう。互いの価値観を尊重するというだけでは、共同生活を営めないというよい例だと思います。
「あなたの価値観を認めます、私の価値観も認めてね」=関係の断絶
になりかねない。すり寄るというのは大きな知力と根性が必要だと思います。(簡単に言うなよ、って感じ)