⑥よりつづき

実はここ数年、山に行に入ると変事が続いていました。

羽黒に入ると突然歩けなくなったり、前回の玉置神社では声が出なくなり発熱しました。

山中で急に脚がつったり(これは脚力の問題だと思いましたが、いま振り返ると…)

師匠の霊狐さんがそれに関して、「藤川は山で変事が起こるであろう。役行者をよく拝めばおさまる」との霊告を受けて、先の役行者を勧請いたしました。

今回、実に調子がよかった。

私は還暦を迎え、ちょうど切がよく満行となりましたので、今回で大峰は最後にするつもりでした。

しかし、「お、まだいける」という感触をつかんでしまい、先の三井寺のナンバー2の先生にも、「あんたはあと五年いかなあかん」とおっしゃられてしまい、それを聞いてうれしくなる、という具合でございます。

年寄りが元気でいつまでも登っている。若い人がそれを見てびっくりしているという爺様が昔は大勢いらっしゃいました。

私もそうなりたいと思います。

最近は一度満行するともうこれなくなる方が多くなりました。

身体の不調(心臓やら関節やら)でこれなくなるのは仕方ない。

しかし、ずっと登りたいという意欲がどれだけあるか。

来れるということはそれだけご縁があるということでしょう。

実はこの奥掛けは三井寺の宗教的根源をなすものだとお酒をご一緒した先生はおっしゃいます。

つづき…

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