広島や長崎は原爆を落とされながらもあんなに立派に復興した。ならば、福島も・・
と淡い期待を抱いていた。

しかし、チェルノブイリはまだ立ち入り禁止区域。

広島型原爆で使われた核物質の量は、60キログラム程度だそうだ。

60キロのウランが激しい熱と爆風で都市を滅ぼした。
しかし、核物質の量は60キログラム

一方の原子力発電所はトン単位だそうだ。

行ったん事故が起きれば、放射能の影響ははるかに原発のほうが大きい!!

原子炉は原爆のように爆発しないから安心だ、と私は幼いころから教えられてきた。
(ちなみに私は福島以上に原発の多い福井県の出身です)

こんな話も聞いた。

●最新の東芝製の原子炉は炉の上に大きな水のタンクを乗せる冷却のシステムで、外部電力の供給がゼロでもまったく大丈夫な設計だ。

●欧米の原発は決して日本のような地震の多発する地域には建てない。

もはやそんな話には耳を傾けられない。

原子力の問題は、もはや一定の科学的な条件が満たされれば使ってよいというものではない。

事故が起こったらもはや手がつけられない。

これからは新しい技術でコントロールするからもう事故は起こらない、などということをもはや信じることはできない。

事故はこれからも起きる。

やっぱり神の火には人間は手を出してはいけなかった。

受精卵をいじるような生命倫理の文脈だけでなく、人間が手を出してはいけない領域がもっとあるのかもしれない。