僧侶と女子力⑫

「密教においては、密教が必ずしも、人を立派にしないからです」

話は比較的単純で、

「密教を学んで立派な人になるのではない、立派な人が密教を学ぶべきである」

ということです

「器を選び、人を選び、之を授く」という文言のもと、私どもは師匠から伝授を受けます

 

 

この「選ぶ」ことが師匠の大切な役割の一つだと思います

選び損なうことはありえます

密教のノウハウを伝えることは師匠の役割のほんの一部だと思います(一部ですが、もちろん重要です)

伝える前が師匠の大事な役割です

選ぶこと、育てること、人として鍛えること

これが難しい

ただ、ここに神仏の働きが現れることも多い

どんなにやる気があっても、どうしてもできなくなるように追い込まれたりします

密教の作法自体はそれほど難しいものではありません

伝授が行われ、その作法通りに行えば、おそらく誰にも験は現れるだろうと思います

そういうシステムです

かくして「悪い魔法使い」が出来上がる可能性があるのです

悪い魔法使いは最終的には神仏の働きによってお咎めを受ける可能性が高いですが、それでも、密教の験は現れてしまう

ここが怖いところです

私は立派な人として師匠から認知されたか?

はは、は、は ……


通仏教とも申しますが、顕教の勉強は欠かせません

話が大きくなりすぎました

弟子としての寺での振る舞い方について書くつもりでした

ジョシリョク、ジョシリョク

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