妻沼聖天山歓喜院にお参りいたしました
ここの御本殿は平成24年に国宝に指定されました。(割と最近)
御本殿は日光東照宮と似た美しい彫刻で覆われており、一目で東照宮より精緻であることが見えます。
東照宮よりおよそ100年後に25年かけて作られたそうです。
8代将軍吉宗のころの緊縮財政のもと仕事のなかった職人たちがデモンストレーションとして頑張ったとのこと。
毎正時にボランティアの方が案内してくださいます。(拝観料700円)
ボランティアの方によればこのお堂は庶民の寄進によって作られたそうです。
さすが埼玉県民!
埼玉県唯一の建造物の国宝だそうです。
今までお参りしていなかったのが恥ずかしい。
境内は神社のような清明感に満ち、かつ柔らかく優しい空気に満ちています。
バスの便もよろしいです。
写真に簡単なコメントをつけています。(読んでね)
最初は地味
「火燈窓(かとうまど)」 これだけ装飾的な窓は類を見ないとのこと。
拝殿は地味
中殿から装飾
火灯窓(かとうまど) 灯とりの窓ですが、こんなに派手な装飾はほかにはないだろうとのこと。 純金の箔だそうです。
鷹が猿を助けている図だそうです。 猿が鷹にしがみつき、鷹は猿の飲んだ水を吐かせる図
像と龍の間の水を吐くものは「蛟(みずち)?」
猿は拝殿を支える庶民の象徴だそうです。
像の右の木材がよく見ると塗られていません。完成させると落ちるのみとなるので意図的だそうです。 乾為天上爻を避けた!
花の蜜のみで生きる鳥
猫と蝶の共存。 このような争いがないことを強く願うモチーフが頻出します。
三聖 講師様、お釈迦様、老子様 ツボの中身を舐めて皆、酸っぱいとおっしゃったとか。 三面(南、西、東)とも壺が飾られています。 火事よけに見えました。
サイだそうです。 利根川が反乱し水がつきやすいところだそうです。せめてここまでにしてね。という願いだとか。実際には何度もこのラインを超えているとか。
布袋、大黒、恵比寿が碁をうっています。神様が遊んでいられるくらい、世が平和であるようにとのこと。碁の盤は見る人が見ると凄いとか。 小槌と袋で子供が遊んでいます。よきかな。聖天堂らしいです。
タコの糸も掘り出したもの。一枚の板の一部。匠の技ここにあり、とのこと。
まるだし。これは幕府の監督下では作れなかっただろうとのこと。
司馬遷が子供のころ大事な水瓶に落ちた友人を助ける為に、水瓶を割ったが、叱られなかったという故事に因む彫刻。このモチーフはよくあるそうです。
弁天、吉祥天、毘沙門天がすごろく。横に琵琶と宝珠を美女に持たせて遊んでらっしゃる。
龍の羽が西洋のドラゴンっぽい。
先ほどの弁天、吉祥天、毘沙門天。 毘沙門天に普段踏まれている邪鬼も、ニヤついて、隣の美女を手招きします。
琵琶と宝珠を持つ美女。 琵琶を持つ美女は西王母の説あり。
相撲、雪遊び、獅子舞。 北面の冬の遊び。
直線と曲線のなんとか。ボランティアの方に聞いてね。
ここは神社だったそうです。聖天宮ですね。単身像です。 神仏分離で寺のほうが盛んなのは珍しいのでしょうか。
御本尊の写真。錫杖の中央の小さな赤い包みが聖天様。 もちろん絶対の秘仏です。 この状態の御開帳はあるようです。 写真はボランティアの方の資料です。
ベストフォトボジションだそうです。桜の咲く頃が素晴らしいそうです。
正面。 登竜門です。 鯉が滝を登り龍に変わる様が見えます。
梁が長い! この曲がった梁は一木を削ったもの。破損したら二度と再現できない太さ!海老虹梁 で画像検索すると興味深いです。
本殿から見た門。 ここでご祈祷の御札を受けます。 ご祈祷していただきました。真言宗の太鼓付のご祈祷は、やってもらった感満載!
斎藤別当実盛公の化粧中の図。なぜこの場面?
素敵なバス停
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