逆張りの主張②-3

らしさとは信頼性

 

「信頼性」はテスト理論の用語として使っています。

ある特定の入力に対して、いつも決まった結果が得られるかどうかの確率を言います。

「金を貸したら(入力)必ず返す(出力)」ということが信頼性です。

信頼性があることが必ずしもいいこととは限りません。

「金を貸したら必ず返さない」というパターンが崩れない人も信頼性が高い人ということになります。

この人はこういう行動パターンをとるであろうというのが「らしさ」とすれば、それこそがその人の個性といえます。

「わたしらしさ」とはそういうことでしょう。

 

私(藤川)が言いたいのはその「わたしらしさ」が社会の規範から外れていいはずがない、ということです。

問題があるとすれば、その「らしさ」が社会のカテゴリー(性別、階層、学歴、家柄…)と結びついてよいかということだと思います。

結びついてはならないというのが世の常識だと思いますが、それは限りなく個人はあなた個人であれという要請です。

どれだけの人がその要請に応えられるのだろうというのが私の疑問の種になっています。

そしてそれは本当に弱者にやさしいことだろうかと。

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