羯磨型聖天

聖天様は、お二人の象頭・人身(ゾウの頭、体が人)の神様がいらして互いに抱き合っている不思議な形です。

片方が男天・もう片方が女天。

互いの右肩に面を載せている像がよくあるパタンだと思います。お顔は当然反対方向を向いています。

当院の聖天さまは羯磨型と申しまして、抱き合いながら、お二人ともこちら側を向いています。
行者と目が合うのです。

師匠の伝ではこの形は施主の祈願を叶える力が強いとおっしゃっていました。

金翅鳥院(師匠の寺)の奥の院では今まで4回浴油をさせていただきましたが、最初感じたのは、こちらの方がおがみやすいということでした。

さすがに師匠が長年拝んでいらしたお像は違う、と思いました。ちなみに金翅鳥院奥の院の聖天像は右肩に面を載せているパタンです。

しかし、もうすぐ、浴油300座満行を控えて思うのは、実は羯磨型の方が感応が難しいのではないかということです。

同じ方向を向いているというのは夫婦の形です。恋人同士のものではありません。
求めあいながらも、想いは二人以外のものに向けられている。
もう一つ段階を登らなくてはならないではないか。

先日お像がリアルにそこにいる、ということを感得しました。
私のこころもちも、ここ1か月大きく動いています。(続きはまた次回に)

予定通りにいけば5月13日に満行です。

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