10月1日、静岡県袋井市にある曹洞宗のお寺「可睡斎」にお参りしてまいりました。
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11代目の住職仙麟等膳(せんりんとうぜん)和尚は、幼い徳川家康とその父を戦乱の中から救い出しかくまいました。
その後、浜松城主になられた徳川家康は、親しく和尚を招いて旧恩を謝し、その席上でコクリコクリと無心にいねむりをする和尚を見て徳川家康はにっこりせられ
「和尚我を見ること愛児の如し。故に安心して眠る。われその親密の情を喜ぶ、和尚、眠るべし」
と申されました。
それ以来仙麟等膳(せんりんとうぜん)和尚は「可睡和尚」と称せられ、後に寺号も東陽軒から「可睡齋」と改められました。
http://www.kasuisai.or.jp/ より
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羽黒修験でご一緒させていただいている方が、この可睡斎で御修行なさているご縁で、お参りさせていただきました。
写真は高村晴雲氏の烏枢沙摩明王さまです。
トイレを東司(とうす)と呼びますが、たいへん立派なお像でした。禅寺の東司には烏枢沙摩明王がよく祭られていますが、これほど立派で大きなお像は見たことがありません。
可睡斎はたいへん素晴らしい仏像が多かったです。
韋駄天、毘沙門天は特に愁眉!このお像を拝みに行くだけでこのお寺は参拝する価値ありです。
このお寺は「秋葉総本殿三尺坊大権現」で有名です。
曹洞宗のお寺は密教的な仏さまをお祭りするところが結構あって、あの有名な豊川稲荷も曹洞宗のお寺です。
秋葉総本殿三尺坊大権現がいらっしゃる「御真殿」で山門繁栄の御祈祷をお願いいたしました。
たいへん霊威を感じさせられました。薄暗い奥まった空間にお像のお姿は見えませんが、ああ、ここにいらっしゃると実在を感じさせてくださいます。私一人のために、お坊さんが5人で御祈祷くださいました。
ここは精進料理も有名です。
写真にごはんとお汁がつきます。
禅宗は精進料理が発達してますね。かつおだしは使っていないはずですが、どれも味がしっかりして、淡白でなく濃厚な感じさえしました。これ3500円はむちゃくちゃお安い。おすすめです。
ご縁というのは不思議でありがたいものです。
知り合いのお坊さんは私一人のために堂内をくまなくご案内くださいました
たいへんもったいないことでした。